がよろしい。
同宿四人、老人は遊人だらう、若者は行商人、中年女は何だか要領をえない巡礼さん、最後の四十男はお稲荷さん、蹴込んで張物の狐をふりまはす営業、おもしろい人物で、おしやべりで、苦労人で辛抱人だ。
夕方、そこらを散歩する、芭蕉柳塚といふのがあつた、折からの天神祭で、式三番叟を何十年ぶりかで見た、今夜はきつと少年の日の夢を見るだらう!
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・晴れたり曇つたり籠の鳥
 曇り日、珠数をつなぐ
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 四月廿五日[#「四月廿五日」に二重傍線] 晴、行程七里、直方市外、藤田屋(二〇・上)

どうしても行乞気分になれないので、歩いて、たゞ歩いてこゝまで来た、遠賀川風景はよかつた、身心がくつろいだ。
風が強かつた、はじめて春蝉を聞いた、銀杏若葉が美しい、小倉警察署の建物はよろしい。
此宿はほんたうによい、すべての点に於て(最初、私を断つたほどそれほど客を撰択する)。
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 風の中から呼びとめたは狂人だつた
・寝ころ□□はもう春蝉の二声三声
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 四月廿六日[#「四月廿六日」に二重傍線] 曇后晴、市街行乞、宿は
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