とき、量りが悪いといふので嫌味をいはれた、さては私もそれほど慾張りになつたのか、反省しなければならない、それにしても宮崎では良すぎるといはれ、こゝではよくないといはれる、世はさま/″\人はそれ/″\であるかな。
今朝、宿が豆腐屋だつたので、一丁いたゞいたが、何とまづい豆腐だつたことか、いかに豆腐好きの私でも、その堅さ、その臭さには、せつかくの食慾をなくされてしまつた。
朝、まだ明けきらない東の空、眺めてゐるうちに、いつとなく明るくなつて、今日のお天道様がらんらんと昇る、それは私には荘厳すぎる光景であるが、めつたに見られない歓喜であつた、私はおのづから合掌低頭した。
今は障子の張替時である、張り替へて真白な障子がうれしいと同様、剥がしてまだ張らない障子はわびしい、さういふ障子をよせかけたまゝの部屋へ通されて、ひとりぽかんとしてゐるのは、ずゐぶんさびしいものである。
 午後は風が出た、顔をあげてゐられないほどの埃だつた、かういふ日には網代笠のありがたさを感じる、雨にも風にも雪にも、また陽にもなくてはならないものである。
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休んでゆかう虫のないてゐるこゝで
一椀の茶をの
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