に背伸びしたくなるほどの心よさである。こういう朝ばかりだつたら、船乗り稼業もわるくないな、と思いながら出港を待つ。
六時二十分出港。船は、爽快なひびきを、島の山々にこだまさせながら、くつきり晴れた朝の空に安坐する雲仙嶽の方に、かじをとつて進みはじめた。
底本:「現代日本紀行文学全集 南日本編」ほるぷ出版
1976(昭和51)年8月1日発行
初出:「九州路抄」日本交通公社
1948(昭和23)年9月15日発行
※拗音、促音が小書きされていないのは底本通りです。
※校正にあたって「九州路抄」(日本交通公社、昭和23年発行)に所収の「天草の春」を参照しました。
入力:林 幸雄
校正:鈴木厚司
2009年3月26日作成
青空文庫作成ファイル:
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