ったら、あるいは藪がひどいか、水が無いかして、仕方のない山かも知れぬ。だが私は、一度登って見たいと思っている。信越の空が桔梗色に澄み渡る秋の日に、登って見たいと思っている。もし、案に相違していやな山だったら、下りて来るまでの話である。山には登って面白い山と、見て美しい山とがあるのだから……
底本:「山の旅 大正・昭和篇」岩波文庫、岩波書店
2003(平成15)年11月14日第1刷発行
2007(平成19)年8月6日第5刷発行
底本の親本:「山へ入る日」中央公論社
1929(昭和4)年10月
入力:川山隆
校正:門田裕志
2009年6月21日作成
青空文庫作成ファイル:
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