神秘的半獸主義
岩野泡鳴
−−
【テキスト中に現れる記号について】
《》:ルビ
(例)驥尾《きび》
|:ルビの付いていない漢字とルビの付く漢字の境の記号
(例)二年程|經《た》つうちに
[#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定
(数字は、底本のページと行数)
(例)驥尾《きび》[#入力者注(5)]に附して
/\:二倍の踊り字(「く」を縦に長くしたような形の繰り返し記号)
(例)なか/\面白い
*濁点付きの二倍の踊り字は「/″\」
−−
議論は相合はぬ節多けれども、
常に小弟を勵ます益友、
木村鷹太郎君にこの著を献ず。
はしがき
僕、一席の演説を依囑せられ、その原稿を書いて居ると、この樣に長くなつてしまつたので、雜誌に掲載することも出來ず、止むを得ず一册として出版さすことにした。
曾て、博士三宅雄二郎氏、『我觀小景』を公にせられて以來、わが國に於て、同氏の如く哲學上の荒蕪を開拓して、自説を發表し、且之を持續體現せられたのは、愛己説の加藤博士、現象即實在論の井上博士、並に無神無靈魂説の故中江兆民居士だけであつたかと記憶して居る。その
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