調」に傍点]は、萬葉時代までが一分半であつたのに、古今以後に二割四分、近古時代に二割九分、近世唄ひ物に三割四分と増して來て居る。七七調[#「七七調」に傍点]は古今集以後の歌に最も多くツて、三割一分ある。十音調[#「十音調」に傍点]は近世の唄ひ物に最も多くツて、一割二分ある。八五調[#「八五調」に傍点]は、萬葉集などには全くなかつたのが、子供唄には一割七分ある。また淨瑠璃は最も人情の變化を現はすものであるから、諸種の格調が働いて居る[#「また淨瑠璃は」〜「働いて居る」に傍点]ので、最も多い七五調[#「七五調」に傍点]でも一割八分しかない代りに、十音調も八分、七六調[#「七六調」に傍点]も七分、八五調と六五調[#「六五調」に傍点]も六分、九音調も五分、七七調と萬葉集にはなかつた八六調[#「八六調」に傍点]も四分半ある。萬葉集には七分あつて、その後殆どなかつた五六調[#「五六調」に傍点]も三分ある。萬葉以來微かに隱見して來た六六調[#「六六調」に傍点]も三分半ある。一方から見ると、かう澤山の格調が百分中に現はれるのは、散文になつて來た證據ではないかといふ人もあらうが、それは時代の進歩につれて
前へ 次へ
全161ページ中154ページ目


小説の先頭へ
文字数選び直し
岩野 泡鳴 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ 登録 ご利用方法 ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング