同じく、愛なるものは、その解釋の如何に拘らず[#「愛なるものは、その解釋の如何に拘らず」に傍点]、刹那的[#「刹那的」に白三角傍点]だといふことには一致して居る[#「だといふことには一致して居る」に傍点]。それでも、渠はまだ人格なるものを永續的だと思つて居るから、そんな附會を爲すので――人その物がすでに時々刻々變遷して居ることが分れば、もう、他のくど/\した未練は入らないのである。シヨーペンハウエルも滿足の决して持續的なものでないことを云つたが、愛情は萬物と共に刹那的の表現である[#「愛情は萬物と共に刹那的の表現である」に白三角傍点]から、今の花嫁は一分後の老婆である,一分後の花婿は、また一分前の老爺であつたかも知れない。一たび冷えた愛情が再び熱して來る時はあらうが、もう、先きの愛情とは一つでないのである[#「一たび」〜「一つでないのである」に傍点]。僕等は永續的結婚の成立を確立することが出來ない[#「僕等は永續的結婚の成立を確立することが出來ない」に白丸傍点]。一夫一婦とは、その瞬間に於いてのみ眞理である[#「一夫一婦とは、その瞬間に於いてのみ眞理である」に白三角傍点]。
 戀は丁度
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