とつて子《こ》ほどのものがありませうか。子《こ》どもは生《いのち》の種子《たね》であり、子《こ》どもは地《ち》を嗣《つ》ぐものであり、子《こ》どもは天《てん》の使《つかひ》であり。愛《あい》そのもの[#「そのもの」に傍点]であり、その子《こ》どもがあるから、どんな暗黒《あんこく》な時代《じだい》でも、未來《みらい》にひかり[#「ひかり」に傍点]を見《み》るのです。

 此《こ》の本《ほん》にあつめたものは、その二ツ三ツを除《のぞ》いて、みんなわたしの獨創《どくそう》による作品《さくひん》であります。

 わたしは今《いま》、此《こ》の本《ほん》を、小《ちひ》さい兄弟姉妹《けうだいしまい》達《たち》である日本《にほん》の子《こ》ども達《たち》に贈《おく》ります。また。その子《こ》ども達《たち》の親《おや》であり、先生《せんせい》である方々《かた/″\》にも是非《ぜひ》、讀《よ》んで戴《いたゞ》きたいのです。と言《い》ふのは、唯《たゞ》單《たん》に子《こ》ども達《たち》のためにとばかりでは無《な》く、わたしは此等《これら》のはなしの中《なか》で人生《じんせい》、社會《しやくわい》及《およ》
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