すれば通ずといふ言葉は世の中の人たちが長い経験をかさねて悟り得た常識である。ゆきづまつて、どうにも動かない時に、うごかうとする動かさうとする生命をかけての努力が動かすのである。少し動きまたすこし動き、ぐつと回転した時に行きづまりの現在は回転して過去となり、あたらしい明日が来るのである。



底本:「燈火節」月曜社
   2004(平成16)年11月30日第1刷発行
底本の親本:「燈火節」暮しの手帖社
   1953(昭和28)年6月
※底本は、物を数える際や地名などに用いる「ヶ」(区点番号5−86)を、大振りにつくっています。
入力:竹内美佐子
校正:林 幸雄
2009年8月17日作成
青空文庫作成ファイル:
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