夜あるき
永井荷風
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【テキスト中に現れる記号について】
《》:ルビ
(例)夜《よる》
|:ルビの付く文字列の始まりを特定する記号
(例)程|明《あかる》く
[#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定
(例)[#ここから2字下げ]
/\:二倍の踊り字(「く」を縦に長くしたような形の繰り返し記号)
(例)歩み/\
*濁点付きの二倍の踊り字は「/″\」
〔〕:アクセント分解された欧文をかこむ
(例)〔Il vient comme un complice, a` pas de loup; le ciel〕
アクセント分解についての詳細は下記URLを参照してください
http://www.aozora.gr.jp/accent_separation.html
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余は都会の夜《よる》を愛し候《そろ》。燦爛《さんらん》たる燈火の巷を愛し候。
余が箱根の月大磯の波よりも、銀座の夕暮吉原の夜半《やはん》を愛して避暑の時節にも独《ひと》り東京の家に止《とゞま》り居たる事は君の能《よ》く知らるゝ処に候。
されば一度《ひとたび》ニユーヨークに着して以来到る処燈火ならざる
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