棒だっていいじゃないかというのでしたら、まあこれを読んで、もう少し考えて見て下さい。」
 青年は風呂敷包みの中から五六枚のビラを掴《つか》み出しながら言った。
 そしてそれを彼に渡して急いで戸外に出て行った。
[#地から2字上げ]――昭和五年(一九三〇年)『文学時代』八月号――



底本:「佐左木俊郎選集」英宝社
   1984(昭和59)年4月14日初版
入力:大野晋
校正:柳沢成雄
1999年9月10日公開
2005年12月19日修正
青空文庫作成ファイル:
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