#二]於今[#一]、凡二十二史、皆以[#レ]武開[#レ]國、以[#レ]文治[#レ]之。因知、武猶[#レ]質、文則其毛彩、虎豹犬羊之所[#二]以分[#一]也。今之文士、其可[#レ]忘[#二]武事[#一]乎。
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〔譯〕歴代《れきだい》の帝王、唐虞《たうぐ》を除《のぞ》く外、眞の禪讓《ぜんじやう》なし。商周《しやうしう》已下《いか》秦漢《しんかん》より今に至るまで、凡そ二十二史、皆武を以て國を開き、文を以て之を治む。因つて知る、武は猶|質《しつ》のごとく、文は則ち其の毛彩《まうさい》にして、虎豹《こへう》犬羊の分るゝ所以なるを。今の文士、其れ武事を忘る可けんや。
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九九 遠方試[#レ]歩者、往往舍[#二]正路[#一]、※[#「走にょう+多」、66−3][#二]捷徑[#一]、或繆入[#二]林※[#「くさかんむり/奔」、66−3][#一]、可[#レ]嗤也。人事多類[#レ]此。特記[#レ]之。
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〔譯〕遠方《えんぱう》に歩を試《こゝろ》むる者、
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