い》せん。
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〔評〕南洲、顯職《けんしよく》に居り勳功《くんこう》を負《お》ふと雖、身極めて質素《しつそ》なり。朝廷|賜《たま》ふ所の賞典《しやうてん》二千石は、悉《こと/″\》く私學校の費《ひ》に充《あ》つ。貧困《ひんこん》なる者あれば、嚢《のう》を傾《かたぶ》けて之を賑《すく》ふ。其の自ら視ること※[#「陷のつくり+欠」、65−6]然《かんぜん》として、微賤《びせん》の時の如し。
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九七 雅事多是虚、勿[#下]謂[#二]之雅[#一]而耽[#上レ]之。俗事却是實、勿[#下]謂[#二]之俗[#一]而忽[#上レ]之。
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〔譯〕雅事《がじ》多くは是れ虚《きよ》なり、之を雅《が》と謂うて之に耽《ふけ》ること勿れ。俗事却て是れ實なり、之を俗と謂うて之を忽《ゆるがせ》にすること勿れ。
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九八 歴代帝王、除[#二]唐虞[#一]外、無[#二]眞禪讓[#一]。商周已下、秦漢至[
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