手を下すべし。楫《かぢ》無きの舟は行《や》る勿《なか》れ、的《まと》無きの箭《や》は發《はな》つ勿れ。
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九五 朝而不[#レ]食、則晝而饑。少而不[#レ]學、則壯而惑。饑者猶可[#レ]忍、惑者不[#レ]可[#二]奈何[#一]。
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〔譯〕朝《あさ》にして食《くら》はずば、晝《ひる》にして饑《う》う。少《わか》うして學ばずば、壯にして惑《まど》ふ。饑うるは猶|忍《しの》ぶ可し、惑《まど》ふは奈何ともす可からず。
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九六 今日之貧賤不[#レ]能[#二]素行[#一]、乃他日之富貴、必驕泰。今日之富貴不[#レ]能[#二]素行[#一]、乃他日之患難、必狼狽。
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〔譯〕今日の貧賤《ひんせん》に素行《そかう》する能はずば、乃ち他日の富貴《ふうき》に、必ず驕泰《けうたい》ならん。今日の富貴《ふうき》に素行《そかう》する能はずんば、乃ち他日の患難《くわんなん》に、必ず狼狽《らうば
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