#中]警戒[#上]。
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〔譯〕心|靜《しづか》にして、方《まさ》に能く白日を知る。眼明かにして、始めて青天を識り會《え》すと。此れ程伯氏《ていはくし》の句なり。青天白日は、常に我に在り。宜しく之を座右《ざいう》に掲《かゝ》げて、以て警戒《けいかい》と爲すべし。
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八七 靈光充[#レ]體時、細大事物、無[#二]遺落[#一]、無[#二]遲疑[#一]。
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〔譯〕靈光《れいくわう》體《たい》に充《み》つる時、細大《さいだい》の事物、遺落《ゐらく》無く、遲疑《ちぎ》無し。
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〔評〕死を決するは、薩《さつ》の長ずる所なり。公義を説くは、土の俗《ぞく》なり。維新《いしん》の初め、一公卿あり、南洲の所に往いて復古《ふくこ》の事を説く。南洲曰ふ、夫れ復古は易事《いじ》に非ず、且つ九重|阻絶《そぜつ》し、妄《みだり》に藩人を通ずるを得ず、必ずや縉紳《しんしん》死を致す有らば、則ち事或は成らんと。又|後藤象《ごと
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