げ、折り返して2字下げ]
〔譯〕象山《しようざん》の、宇宙《うちう》内《ない》の事は皆|己《おの》れ分内《ぶんない》の事は、此《こ》れ男子|擔當《たんたう》の志|此《かく》の如きを謂ふなり。陳※[#「さんずい+晧」の「日」に代えて「白」、第3水準1−87−18]《ちんかう》此を引いて射義《しやぎ》を註《ちゆう》す、極《きは》めて是《ぜ》なり。
[#ここから2字下げ、折り返して3字下げ]
〔評〕南洲|嘗《かつ》て東湖に從うて學ぶ。當時《たうじ》書する所、今猶民間に存《そん》す。曰ふ、「一寸《いつすん》の英心《えいしん》萬夫《ばんぷ》に敵《てき》す」と。蓋《けだ》し復古《ふくこ》の業《げふ》を以て擔當《たんたう》することを爲す。維新《いしん》征東の功《こう》實に此に讖《しん》す。末路《まつろ》再《ふたゝ》び讖《しん》を成せるは、悲《かな》しむべきかな。
[#ここで字下げ終わり]

[#ここから改行天付き、折り返して1字下げ]
六二 講[#二]論語[#一]、是慈父教[#レ]子意思。講[#二]孟子[#一]、是伯兄誨[#レ]季意思。講[#二]大學[#一]、如[#二]網在[#一レ]綱。講[#二]中
前へ 次へ
全71ページ中46ページ目


小説の先頭へ
文字数選び直し
佐藤 一斎 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ 登録 ご利用方法 ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング