レ]天之室也。精氣之爲[#レ]物也、天寓[#二]於此室[#一]。遊魂之爲[#レ]變也、天離[#二]於此室[#一]。死之後即生之前、生之前即死之後。而吾性之所[#二]以爲[#一レ]性者、恒在[#二]於死生之外[#一]、吾何畏焉。夫晝夜一理、幽明一理。原[#レ]始反[#レ]終、知[#二]死生之理[#一]、何其易簡而明白也。吾人當[#下]以[#二]此理[#一]自省[#上]焉。
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〔譯〕生物は皆死を畏《おそ》る。人は其|靈《れい》なり、當に死を畏るゝの中より死を畏れざるの理を揀出《けんしゆつ》すべし。吾れ思ふ、我が身は天物なり。死生の權《けん》は天に在り、當に之を順受《じゆんじゆ》すべし。我れの生るゝや自然にして生る、生るゝ時未だ嘗て喜《よろこ》ぶことを知らず。則ち我の死するや應《まさ》に亦自然にして死し、死する時未だ嘗て悲むことを知らざるべし。天之を生みて、天之を死《ころ》す、一に天に聽《まか》さんのみ、吾れ何ぞ畏れん。吾が性は即ち天なり、躯殼《くかく》は則ち天を藏《おさ》むるの室なり。精氣《せいき》の物と爲るや、天此の室に寓《ぐう》す。遊魂《いうこ
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