歌、後人假託爲[#レ]之。檀弓※[#「匚<口」、第4水準2−3−67][#レ]信、多[#二]此類[#一]。欲[#レ]尊[#二]聖人[#一]、而却爲[#二]之累[#一]。
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〔譯〕堯舜《げうしゆん》文王は、其の遺《のこ》す所の典謨《てんぼ》訓誥《くんかう》、皆以て萬世の法と爲す可し。何の遺命《いめい》か之に如《し》かん。成《せい》王の顧命《こめい》、曾《そう》子の善言に至つては、賢人の分《ぶん》上|自《おのづか》ら當《まさ》に此の如くなるべきのみ。因つて疑《うたが》ふ、孔子|泰山《たいざん》の歌、後人|假託《かたく》之を爲《つく》れるならん。檀弓《だんぐう》の信じ※[#「匚<口」、第4水準2−3−67]《がた》きこと此の類多し。聖人を尊ばんと欲して、却《かへ》つて之が累《るゐ》を爲せり。
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一八 一部歴史、皆傳[#二]形迹[#一]、而情實或不[#レ]傳。讀[#レ]史者、須[#レ]要[#下]就[#二]形迹[#一]以討[#中]出情實[#上]。
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〔譯〕一|部《ぶ》の歴史《れきし》、皆|形迹《けいせき》を傳《つた》へて、情實《じやうじつ》或は傳らず。史を讀む者は、須らく形迹に就《つ》いて以て情實を討《たづ》ね出だすことを要すべし。
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一九 博聞強記、聰明横也。精義入[#レ]神、聰明竪也。
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〔譯〕博聞強記《はくぶんきやうき》は、聰明《そうめい》の横《よこ》なり。精義《せいぎ》神に入るは、聰明《そうめい》の竪《たて》なり。
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二〇 生物皆畏[#レ]死。人其靈也、當[#下]從[#二]畏[#レ]死之中[#一]、揀[#中]出不[#レ]畏[#レ]死之理[#上]。吾思、我身天物也。死生之權在[#レ]天、當[#レ]順[#二]受之[#一]。我之生也、自然而生、生時未[#二]嘗知[#一レ]喜矣。則我之死也、應[#三]亦自然而死、死時未[#二]嘗知[#一レ]悲也。天生[#レ]之而天死[#レ]之、一聽[#二]于天[#一]而已、吾何畏焉。吾性即天也。躯殼則藏[#
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