く、「アー……アー……」としきりに大あくびをしては、
「誰か……誰かこねえかなあ遊びに。どうもたま[#「たま」に傍点]にこうやってジッと家にいると身を切られるより辛い」
と世にも寂しそうな顔をした。そんなに所在なさに苦しんでおいでなのなら――ムラムラと小圓太はいまお稽古して貰いたさの念に駆り立てられてきた。
「あの……師匠……」
で、つい昼の食事の膳を片づけにいったあと、いいにくそうに小圓太は切りだしてしまった。
「何だえ」
物やわらかな調子で師匠はこちらへ顔を向けてきた。
「あの……きょう……あのすみませんが私に……あの願えませんでしょうかしら」
思い切ってさらにまたいってみた。
「何を願うんだっけなお前に」
けげんそうに師匠は少し口を尖らかした。
「いえ、あの……お稽古なんで」
ちょいと頭を掻く真似を、小圓太はした。
「何のお稽古?」
いよいよ師匠はけげんそうな顔をした。
「いえ、あの、こないだ師匠がおっしゃって下すったんで、お稽古をって」
「だから何の誰の?」
「私のなんで」
もういっぺん思い切ってこういったとき、
「エ、お前の稽古、駄目だよ今日は」
たちまち世
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