から、だからこそお前さん三つ目に」
「いやそいつァいけねえ」
烈しく首を振って、
「だから……とこっちのほうがいいたい、だからこそ何とかそこをひとつ真打に」
いいながら圓生、高座で使いそうな大きな湯呑みへ、なみなみと冷酒を、ヌーッと杉大門の方へ差しつけてきた。
「ウム」
受け取ってググググと息も吐かずに呑み干し、すぐまた圓生のほうへ返すと、ウーイとひとつげっぷ[#「ひとつげっぷ」に傍点]をしたが、
「じゃいおう、俺もいおう」
「ウム聞こう」
微笑んで圓生、ひと膝乗りだした。
「聞いてくれ三遊亭。そりゃ巧え小圓太は。お前のいう通り、たしかに筋もいい、調子もいい、眼《がん》もきく、人間も決して馬鹿じゃない。どうしてなかなかの大したものだ」
「ならお前ひとつ」
宝の山に入りながらというようないかにも惜しそうな顔を、圓生はしてみせたが、
「どっこい、それが」
「ウム」
ニヤリ杉大門は上目して、
「せっかくだけれどね、まだどうも」
「ド、ドどうして、どうしてよ」
躙《にじ》り寄るように、圓生はしてきた。
「似てるからよ」
ややしばらくいおうかいうまいかためらっていた杉大門が、やが
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