はまた次なる連載の新作家の原稿まだこらざるため、無理矢理回数を延ばさしむる怪風習の行われること少なくなかった。しかもその都度容易に執筆者のこれを肯い、必ずやその結果は支離滅裂の極みなる作品のみ産出されいたることをおもえば、ひとり我が圓朝のみを責むるははなはだ当っていないかもしれない。
 三遊亭圓朝無舌居士、妄評多罪、乞諒焉。
[#地から1字上げ]――終



底本:「小説 圓朝」河出文庫、河出書房新社
   2005(平成17)年7月20日初版発行
底本の親本:「小説 圓朝」三杏書院
   1943(昭和18)年4月刊
※底本は、物を数える際や地名などに用いる「ヶ」(区点番号5−86)を、大振りにつくっています。
入力:門田裕志
校正:仙酔ゑびす
2009年1月7日作成
青空文庫作成ファイル:
このファイルは、インターネットの図書館、青空文庫(http://www.aozora.gr.jp/)で作られました。入力、校正、制作にあたったのは、ボランティアの皆さんです。
前へ 終わり
全82ページ中82ページ目


小説の先頭へ
文字数選び直し
正岡 容 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ 登録 ご利用方法 ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング