。スツカリ騒ぎがひどくなつて――の奴等がやつて来た――から押して行くんだ。デモだ。なに、俺も今月から本部に詰めてゐた。もうボヤボヤして居られなくなつた。頼むよ、沢ちやんとこへも暫く来《こら》れねえ、頼むよ――。
お秋 それがいゝわ。大丈夫。しつかりやつて頂戴。
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人々の騒音が次第に近づく。
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秦の声 来た、来た、来た、来た! 見えるか秋ちやん、阪井さんが皆の中で何か言つてゐる。さよならだ。
お秋 さう、此処からは見えないけど――。
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人々の騒音が次第に近くなり、暫くして町角をでも曲つたらしく、ワツワツと言ひながら今度は段々遠くなる――お秋と弟はヂツとそれを聞いてゐる。間。
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弟 やつてるね、やつてるね姉さん! 俺も行きたいなあ!
お秋 (微笑して)何を言つてゐるんだよ。盲のくせに。――(フイと気を変へて)さあ、もうそろそろお湯でも使つとかなきや、間に合はないぞ。
弟 姉さん!
お秋 あいよ。
弟 姉さんは、もうお化粧をするのかい?
お秋 だつて、もうおつつけ、お昼だよ。
弟 今日は止せよ、今日は
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