ないんだけど、話をしてゐるんだわ。――そんな女なのよ。私だつて初ちやんだつて沢ちやんだつて、――それから外にも、まだどれだけでも沢山ゐるわ。そしてね、杉山さん、それは、私達がこんな女であるのは、私達が好きこのんでなつたんだと、お前さん思つてゐるの?――私達はこんなにならないで、外のどんな立派な人間にだつてなれてゐたのを、たゞ、私達が、自分でなりたがつたから、こんなになつたのだと思つてゐるの?(間)お前さんが、自分のする事もロク/\しないで、追廻して、いぢめてゐるのは、そんな女なのよ。そんな女だわ。――見たかつたら見せてあげるわ。疵《きず》だらけで、みじめで、弱い、自分の命を少しづつ切りきざんで、やつとの事で生きてゐる女だわ。――世間では私共のことを何とでも言ふがいゝのよ。――私は世間から、いろ/\世話をやかれて助けて貰ひたいとは思つてゐないわ。そんなこと言つてゐるんぢや無いのよ。私達がゐなくなれば、誰かが又私達になるんだもの。――私達はたゞくじ[#「くじ」に傍点]を引いただけよ。そして仕方が無いと思つてゐるのよ。――しかし杉山さん。私達はお前さんの敵《かたき》なの? お前さんは私達の敵
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