、もう既に廻っている。煙硝の匂いがまだ消えないのに、原子爆弾は二千個に達した。イエスと言ってもノウと言っても、どちら側かに組み込まれている。第三の場所は無い。殺すまいとする事が、殺さざるを得ない原因になる。平和に近づこうとすると戦争に近づいてしまう。生きようとすると、死ななければならん。生きているものは、生きたままで死骸の臭いを立てはじめた。ハハ、矛盾の大きさは、悲劇ではなくて喜劇になってしまった! こっけいになったのです。笑いながら、僕は崖を飛び降りただけです。窒息しそうになったので、壁を僕は押しただけだ。
省三 わかる! そうなんだ! 窒息だ! 戦争が又はじまろうとしている! このままで行けば俺たちは、みんな窒息する! (言って、スーッと房代のわきへ進んで行き、いきなりしっかりと抱いてキッスをする。そのままで、いつまでも離れない)
私 それで、今は君は自由に呼吸が出来るのか?
須永 僕はもう呼吸をしません。だから自由ですよ。あなた方も、殺して見ればいいんだ! ハハ! ハハ! (さわやかに、少しも皮肉の味無しに笑う)
私 よろしい! 君は、もう出て行きたまい。
須永 出て行きます。ピ
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