ストルをください。(私からピストルを受取る)モモコさん、行かない? (モモコの手を取って階段の方へ)
モモ うん。
須永 (階段の上に立ちどまって)生きると言う事は、殺すという事ですよ。あなた方は、みんな死んでいるんです。
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(モモコの手を取って上へ消える。残った一同は、須永の最後の言葉と共に、実際に死んでしまったように、全く動かなくなる。それは、ちょうど一撃のもとに全員が蝋人形になってしまったかのようである。……そのままで時間がたつ。次第に暗くなって来て、しまいに私だけを光の中に残して、他は全部見えなくなってしまう)
[#ここで字下げ終わり]
私 (冷たい、しっかりした、低い声)しかし、私は生きて行くだろう。いや、今こそ、生きて行く。これまでは生きてもよければ死んでもよかった。しかしこれからは生きて行く。私も窒息しかけている。私の身体は足の方から膝、腰、腹、それから手、肱、肩と、だんだんに冷えこみ、しびれて来ている。われわれは死にかけている。だから、生きるのだ。だから生きて行けるのだ。ホントは生とは、かくのごときものだ。足元を死にひたされている故に、生は生なのだ
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