、ハハ、ハハハ!
須永 (あえぎながら)もう、かんべんして下さい! もう、かんべんして下さい! (明らかに柳子に向って言っているのだが、柳子はそのままの姿で動かず、死んだように返事もしない)
モモ ……(耳をその方にやって)どうしたの須永さん? タマが当った?
須永 許して下さい。
モモ 許す? どうして、須永さん? なんで柳子おばさん、あなたを追っかけるの? ……おばさん、どこに居るの? (左手をピストルから離し、それで手さぐりにソロソロと前に進みかける)
[#ここから3字下げ]
(そこへ階段をガタガタと駆け降りて、浮山を先頭に、舟木、私、織子、それから省三が入って来る。一同この場の異様な様子を目に入れるや、アと声の無い叫びを出し、光の輸の[#「輸の」はママ]りんかくの所で一瞬立ちどまってしまう。……短い間)
[#ここで字下げ終わり]
浮山 モモコ、なにをする! (モモコを突きとばして置いて、倒れている柳子の方へ駆け寄る)どうした柳子っ?
モモ なんなの、伯父さん?
私 モモちゃん、それ、およこし。(ユックリとピストルをモモコの手から取る)
浮山 柳子、どうしたっ? おいっ!(須永の
前へ 次へ
全164ページ中140ページ目


小説の先頭へ
文字数選び直し
三好 十郎 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ 登録 ご利用方法 ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング