モモ 叔父さん。……(いつの間にか、廊下の所に来て立って、細い首をさしのべるようにして、室内の様子をうかがっている)
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(浮山も若宮も睨み合ったまま、それに答え得ないでいる)
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モモ どうしたの、叔父さん?……

     18[#「18」は縦中横] 食堂

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(椅子にかけた私に向って織子が懸命に、ほとんど祈らんばかりに訴えている)
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織子 お願いです! あなたから、おっしゃって下さい。あなたから言われれば舟木は聞くかもしれません。いえ、聞かなくても、自分のしようとしている事を多少は控えるかもしれないのです。私は恐ろしくてもうジッとしていられないのです。
私 すると……しかし、あなたはこれまでズーッと舟木さんがそう言うつもりでいるらしいと思っていられたわけなのに、それでも今まで黙っていられたのに、今夜急に、そのジッとしてはいられない――で僕に言われると言うのは、どうして――?
織子 どうしてだか、私にもわかりませんの。不意に我慢が出来なくなったんです……あの須永さんて方を見たせいかも知れません。
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