言う立派な娘さんも居るしさ。フフ、立派……とまあ、パンパンだって、これで、高級になれば今どきでは立派なもんだからね。娘を稼がせて、あんたあ左うちわじゃないかね。
若宮 大きなお世帯だ! この――(と、やっと起きあがって)そいで、浮山君、君はどうしようと言うんだ?
浮山 わたしは柳子を女房にして、ここで暮す。
若宮 ヘ! お前さんが柳子を女房に、どうして出来るね? 笑わしちゃいけません。知らねえと思っているのかね?
浮山 なにい! (立ちあがる。真青に怒っている)
若宮 ヘッヘヘ、ヘッヘ! なあんだ、来るのか? 柳子から、わしあ、なんでもかんでも聞いているんだ! ヘヘ、君がコーガン炎の手術の手ちがいで、そん時以来、男じゃなくなっている事まで知っていますよ。
浮山 ちきしょうッ! (若宮の方へ突進して行く)
若宮 (フラフラと立ちあがり、刀を振りまわす)来て見ろ、腎虚め!
浮山 野郎! (と、ポケットから掴み出した。センテイ用のスプリング・ナイフの、スプリングをパンと押して、ギラリとした刄を出す)
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(雙方で刄物を構えて立ちはだかる。……)
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