べ置く。風景だけは夕食の風景になる。誠は黙って汁椀を持って口をつけながら欣二のしている事に眼を附けている)
三平 (その誠の視線を追って欣二を見て)おおお! えらい物が有るじゃないか!
欣二 ふん! (梯子を降りてノッソリ食卓の方へ)
せい (まだ男の前に立っている柴田に)さあ先生、おかけになって。
柴田 だがこの人を――
三平 (欣二に)どうしたんだね? ジンじゃないか。
欣二 入れといたんだ、あすこに。フ! (瓶のセンを抜く)汁はいらん、僕ぁ。(双葉の手からカラの汁椀を取ってそれに瓶の酒を注ぎながら若い男と父の方を見て)お父さん、よしなさい、そんな、よしなさいよ!(柴田がしかたなくノロノロと男のそばを離れて食卓の方へ来て欣二のそばの椅子にかける。せい子が、それに汁椀を渡す。双葉もせい子も既に汁をよそい終って自分達も椅子にかけて食卓についている)チッ! (椀の酒をグーッと一息に飲む。そして瓶の方を三平に渡す)
三平 おっとと! いただくよ、こりゃすばらしい! (と左手に持っていた汁椀の、まだ残っている汁を口をとがらしてガツガツと呑み込んでから、そのカラになった椀に酒をつぐ。その思い切
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