は、治るか治らないかわかりませんが、古賀さんに頼んで、どこかの病院にでも入れて、手當てをしてやりたいと思うのです。とにかく、僕の手でめんどうを見る氣です。ルリもその氣でいます。
生活の方はどうするか? それが一番重大な問題です。タミ子のめんどうを見て行くとなれば、相當金もかかるでしよう。久保の工場に入つて働いてもよいとも思いますが、それではいくらの金も取れないので迷います。或る程度のまとまつた金を掴むまで、横濱の黒田の所へ行くか、又はそう言つたような筋でもたよつて、すこし手荒い仕事をしてもよいとも思いますが、しかし、どういうのか、いくらそう思つても、そんな事をもう一度やつて見る氣にはなれないのです。惡いと思つたりするからではありません。善い惡いはまるで考えません。ただ、そんな事をして金を掴んで見ても、つまらない氣がするのです。それだけです。ですから、結局は久保の工場に入れてもらう事になるかも知れません。ルリも、結婚してからも、何か働らくんだと言つています。
ルリは美しく、そして完全に一人前の女になりました。第一、とてもやさしい女になりました。僕はルリを見ていて、僕の知らない母親のこ
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