とを思い出したりします。
いや、こんな事を書くと笑われるでしようが、しかし事實そうなんですから、ほかに書きようが無いのです。
ルリとタミ子は今、隣りの室で抱き合うようにして眠つています。波の音は、地の底からのように、ゴゴーッ、ゴゴーッと突きあげ、ゆすぶつて、僕ら三人を包んでいるのです。僕はホントにルリを愛します。
實に變な氣がします。
僕はウロウロ、ウロウロと二年近くを、なにをしていたのでしよう? それから、あの女を搜しはじめ、あちこちして、そしてタミ子を見つけました。タミ子があの女であるか無いか、わからず、そして今となつては、わからなくともよくなつている。僕がホントに見つけ出したのは、ルリでした。そして、氣が附いて見たら、あのゴロツキだつた自分が、いつの間にか一人の平凡な男に變つて來ており、ルリと結婚して、タミ子を養い、そして何かして働こうという氣になつているんです。どう言うのでしよう? あるいは、僕という人間が、ヤット立ち直つたのだと言えるかも知れませんが、しかし僕には改まつて、そんなような氣はチットもしません。ただズルズルとこんなふうになつて來てしまつたのです。
ただ
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