は雪のように白い。それがクッキリと對照をなして、目もさめるようにアザヤカに見える、痛そうな顏はしていない。なにかボーッとして、氣拔がして、そして上氣したような虚ろな表情。……人が變つてしまつたように、おだやかな、とても、とても、やさしい眼つきになつている。……何が起きたのか? わからない。わからないクセに、僕はそれをすこしも不思議に思つていない。ぼくはボンヤリとルリを見おろしていた。何か、出しぬけにルリは女になつている。僕の女に。……なんだつたのだろう、あれは? わからない。なにか、男と女の營み――つまり性交みたいな事が、ルリと僕との間に起きた。妙な話だが、たしかに、それ以外のものでは無い。やさしい、ウットリしたようなルリの顏も、そういう顏だつたように思う。
 言つてしまいます。その時僕は、エキスタシイに入つていたのです。……どういうのでしよう? これは、僕がゲスなためでしようか。又は、變態なんでしようか? ほかの人にはこんな事は無いのでしようか?
 そうかもわからないと思います。僕は、たしかにゲスで變態なのかもわかりません。そうだとすると、恥かしいのですけど、でも、あの時は、まるで恥
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