な氣がする位だ。……はじめは、つらかつた。イッソの事と思つたことが、何度あつたずら。しかし、がまんして來ました。それは、杉雄が歸つてくるまでは、私がシャンとしていないでは、母や坊はどうなると思う氣もありましたがね、それよりも、實は、村の人が私ら一家を憎むのも無理ない所があると氣がついたんですよ。杉雄や私の方に惡氣はチットも無かつたけど、村の人の立場になつて見りや、私たちを怨む氣になるのも、あたりまえ。あたりまえとは言えないかも知れんけど、滿洲に行つたきりになつた息子や弟のことを考えると、腹が煮えて、怨みの持つて行きどころが無い。だから目の前の私たち一家に、それをみんな持つて來る。やむを得んことだと思うんですよ。私があの人たちになつて見れば、やつぱりそうするだろうと思うの。そう氣が附いたんです。そしたら、いくらいじめられても、がまん出來るようになりました。それに私が女手一つで、親類に泣きついても行かないで、とにかく百姓をやり通しているのを見ると小づら憎くなるのね。それも、もつともだと思うの。自分ながら、その點では、よくやれるもんだと思う。東京に生れた女がね。これで滿洲に行つてから、あちら
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