さんて人は、ひどく新しがつて、自分でも新らしいと思つているんだけど、シンはまるで封建的な人じやないかしら。すくなくとも伸一郎氏に對しては全然世話女房だつた。自分の方が年上だと言うヒケメもあるかしら? とにかく、見ていても腹が立つほど盡して來たのよ。それを、若い美しい女が居たからつて、ハイ・サヨウナラはひどいわよ! とにかく、そういうような人だわ、稻子さんて。まさか、あの人があなたの搜している人では無いと思うけど、何かの手がかりにはなるかも知れない。もしかすると、案外、そんなような自由な戀愛觀を持つた人だから、Mさんから頼まれて、それ位のことはやりかねないかも知れない。よしんば自分はしないにしても、間に立つて口をきいてやる位の事はする人よ。とにかく會つてごらんなさい」――以上、立川景子の話。
それで、會いに行つた。
徳富稻子の年齡は自分には見當つかず、既に相當の年配にちがい無きも、身體非常に小ガラにして、顏も少年の如く小さく丸く、ボオイッシュ・ボッブ? 髮をザンギリに刈りあげ、ハデな化粧のためひどく若く見ゆ。葛飾區の、川のそばのきたないアパートの二階に住んでいる。
自分が最初に訪
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