て、――その下には、シュミーズとズロースだけしか着けていないんです――腰をゆすつてフラ・ダンスみたいな事をはじめたのには弱りました。
「ね! こら、ギャルソン! 見なさい、こつちを! どう、まだチョットいけるでしよ、あたしの肌!」
もうサンザンで、僕は拷問にかけられているようなものでした。チラッと見た彼女の胸や脚が、なるほど意外な位に白く脂が乘つてキレイだつたのです。……しかし、そんなふうな姿をしながらも、立川さんには、ワイセツなものやイヤラシイ感じは全くありませんでした。ただ美しく、そして、ほんとに幸福そうで、彼女の感じている感激と言うか――嬉しさが、ただヒシヒシと僕に迫つて來たのです。あのインウツな、まるで地の底みたいな穴倉の中なんです。花が開いて搖れてるみたいなんです。花は歪んで、しぼんで、くずれかかつた花です。落ちぶれ切つた中年の女優。……女優と言うのもはばかられるような醜い人の中に、どう言うわけで、こんなに美しいものが殘つているのだろう?……もしかすると、この人は非常にすぐれた人間かも知れない。……そんなふうに僕は思いました。ですから、僕は立川さんから禁じられたのにもかかわ
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