もいくらかふるえているようで、それをこらえるためでもあるかのように、兩脚にグッと力を加えて來ました。僕の身體が、どこだか知らないがギリッと痛みました。次に頭がボーッとなつて來たことを憶えています。
…………………
それから、どんな事が起きたのか、おぼえていません。
いえ、ここまで洗いざらい自分の恥を言つているんですから、そこの處を書くのを避けようとしているのではありません。絶對にそんな事はありません。ホントにおぼえが無い――と言うよりも語りようも書きようも無いのです。おぼえが無いと言うのはウソです。しかし、そこには、語るべき事はなんにも有りません。アッケないと言つても、どう言えばよいのか、ほかの人も最初はみんなこんなもんなんでしようか? そこには全部があるようでいて、しかも、なんにも無いようなんです。なんという馬鹿な事を人間はするものだろうと言う感じもしましたし、同時に、なにかもう、人間に出來る事はこれで全部しつくしてしまつたような感じもしました。
正直に言います。完全な射精がありました。一瞬間の恍惚がありました。しかし、快感らしい快感は、ほとんどありませんでした。
女は
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