らを正直にブチまけて私に話しました。私は、もうかなり前から、あんなふうな世界にゴロゴロしてつまらぬ事ばかりやつて暮す生活に飽きていました。それに、僕には新しい目的――とは言えないかも知れません、ただボンヤリと自分が差し當りやつて見たい事――が生れて來かけていたのです。ですから黒田の話をスナオに受けて、その晩から誰にも知らせずに行方をくらましてしまつたのです。半年ぐらいの間は、一人きりであちこちと旅行したり、自分の好きな事をして歩くだけの金はあります。
 その間僕は、あちらこちらから、あなたに手紙を出そうと思つています。その理由は、前に申し上げました。僕はあなたを好きなんです。
 それに、今言つた僕の新しい目的みたいな事があります。それが、あなたに關係が有るのです。あなたと言うよりもMさんにです。
 これまで、あなたに僕が話したり、それから横濱から出した手紙など、みんなウソです。いえ、ウソと言つても、その中で僕は積極的にウソをついたのではありません。ただ自分の一番ホントの氣持を言わないで、どうでもよい事ばかりを言つていたと言う意味なんです。
 それを、かくしたい氣持は僕には有りませんでし
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