の流れとも言えるでしよう――です。
父は戰爭を好みませんでした。しかし、ホントの軍人でした。國を守るために、どうしても戰わなくてはならなくなつたら、戰つた人です。それを以て自分の義務としていた人です。その義務を神聖な仕事だと思つていた人です。刀を拔いてはいけない、しかし、どうしてもどうしても拔かなければならない時には拔く。それが軍國主義ならば、父は軍國主義者だつたのです。それが帝國主義ならば、父は帝國主義者でした。それが間違いだと言われれば、僕は反對する事が出來ません。しかし――いやいや、僕は何を言おうとしているのだ? いえ、僕は父をベンゴしようとしているのではありません。父は正しくなかつたかも知れません。まちがつていたのかも知れません。すくなくとも父を父のような軍人に育て上げた日本という國のありかたがまちがつていたのだと言えます。そうです、まちがつていました。父はまちがつていました。まちがつていた日本の、日本人の一人として、たしかに、まちがつていました。
だけど、それでは何が間違つていないのですか? それを僕に與えて下さい。それを僕に與えて下さい。そうです、今いろんな人が、それら
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