ラバラと入りかける)やい、待てといったら待たねえか! (初めて、筑波で賭場を荒した頃の仙太郎の調子がでてくる。五人、チョッと気押されて立ち止る)そりゃ、汗水たらして俺達が育てたお稲だ。踏み込んじゃならねえ!
自二 き、き、貴様何だっ※[#感嘆符疑問符、1−8−78]
仙太 ご覧の通り、百姓だ。
自二 百姓はわかっている! その百姓が、どうして、貴様達のためにこうして運動しているわれわれの邪魔をするかっ※[#感嘆符疑問符、1−8−78]
仙太 俺達のためだか、お前さん等のためだか、そいつは、そこのお稲に聞いて見ろ! たって田を踏んで行きたきやあ、俺の身体をまず踏んで行け!
自一 貴様何という奴だ※[#感嘆符疑問符、1−8−78]
仙太 百姓だ。
自一 だから名前は何というといっているんだ?
仙太 真壁の百姓仙太郎。
自一 なに、仙太……? 仙太郎だと?
自三 じゃ、斬られの仙……。筑波党の――。
仙太 ドス一本、鎌一丁持っているんじゃねえ。行きたいとありゃ、俺を踏んづけてから、行って見ろ。段六公、鍬はおろしな。手出しはしねえ。ただ、タンボは百姓の命だ。どんな名目で田を荒して行こうというん
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