ゃキット……。
仙太 うむ、……手出しはすんなよ……。
[#ここから3字下げ]
(言葉の終らぬうちに、刑事群から追われて、叫び罵りながら走ってくる自由党々員五人。中の二人は仕込杖を抜刀して持っている。)
[#ここで字下げ終わり]
自一 犬めっ! 逃げることあない! 逃げることあないぞっ! (と言いながら逃げている。後を振返りつつ)
自二 斬るかっ、この辺で※[#感嘆符疑問符、1−8−78]
自三 いかん! ここじゃいかん! とにかく、寺へ報告しろ!
自四 藩閥の犬め! 畜生!
自五 富永先生を山へっ! (五人足を踏み鳴らして走って叫びつつ、本舞台にかかり、その中の二人ばかり、道を迂回するのが、まどろこくなって、いきなり稲田の中に一、二歩踏み込む。一行を避けて立っている仙太郎と段六と滝三)
段六 (思わず前へ出て)あっ、いけねえ!
自一 な、なんだ、貴様※[#感嘆符疑問符、1−8−78] (その威嚇に驚いた段六尻ごむ。党員等は三人を無視して、今度は五人とも稲田へ踏込みかける)
仙太 待った! お前さん等、田へ踏ん込んではいけねえ!(その声に、二、三人が振向くが、これも無視して、稲の中にバ
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