間)
[#ここで字下げ終わり]
お蔦 ……お前が江戸で人を斬るなり、ドンドンここへやって来た心持も、私にゃよくわかるような気がするもの。……お前はそうしてもう半月、石ころみたいに黙っている。私あ……(フッと口をつぐんでしまって、間。……お蔦は泣いている)
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(永い間)
(ムックリ起きなおった仙太郎、立って板の間を歩き草履で土間に降りて、出て行きかける)
[#ここで字下げ終わり]
お蔦 どこへ行くんだえ、仙さん?
仙太 ……ウム、人足寄場の人が後を追うて五、六人で来て、そこで待っているそうだ。あってくる。
お蔦 ことわるのかえ、天狗へ連れて行くのはご免だと……? それとも……?
仙太 さあ……。
お蔦 これは? (と、仙太の刀を炉の側から押し出す)
仙太 いらねえ。……(戸の外へ消える)
[#ここから3字下げ]
(短い間)
[#ここで字下げ終わり]
お蔦 ……へん、ひとの腹の中がわからないといえるもんか。どうしてあの人にこんなところへノコノコついてきたのやら、私あ自分で自分の気が知れない。……(気を換えて)滝坊、こわかったかえ?
滝三 うん。
お蔦 お前も仕合せの悪
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