jコニコと頬笑んでばかりいて、もうピタリと泣かなかったそうですが……そういう、愚かしい、むやみと手の大きかった男――そういう男が私の手の下の石の下に眠っているのだ、と、そう思ったのです。
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音楽
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……ヒョイと気がつくと、高原はもう夕闇に包まれて茫々と暮れかけています。汽車の時間も、もう僅かしか無い。おどろいて私は歩き出しました。金太郎君とジョンが言葉もなく後からついて来ます。(踏み分けられる秋草の音)
……遠い風が私たちのうしろから吹きすぎて行きます。目を放って向うを見ると、既に刈り終った四五枚の水田に切り株が点々と闇の中に没しています。その彼方には黒々とニジンだように見えるカラ松林がつづいています。
その水田を開いたのも、そのカラ松林を植えたのも、みな金吾老人のあの大きなミットのような手であることを、話で聞いて私は知っていました。
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遠くでボーッと汽車の汽笛。そして喘ぎのぼる列車の響。
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……「ああ汽車が来たようだ。そいじゃ金太郎君、ここで失敬します」と私が言うと「ああ、そいじゃどう
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