、今日はもう駄目だ。
金太 あ! お父ちゃんだ! お父ちゃん戻って来た!
お仙 ああ!(その二人のいる所へ向って、ションボリと砂利を踏んで近づいてくる金吾の足音)
お仙 お帰りなんし、金吾おじさん!
金吾 (低く)うむ……
金太 お父ちゃん、どうしただよ? 春子おばさん、見つかったのか?
金吾 う、うむ……(三人が家の方へ向かって駅を出て歩き出している)
お仙 どうしたの、おじさん、その首にかけてる白い箱、それなあに?
金吾 うむ……
金太 春子おばさん、見つか――(ハッと気が付いたらしく)え?お父ちゃん、これ、これが春子おばさんかい?
お仙 え? 春子おばさん、死んだのかい?
金吾 …………(無言でスタ、スタ、スタ、スタと歩く。金太郎もお仙も黙りこんでしまって、コトコトコトとつづいて歩く――間。かすかな音楽を流してもよかろう)

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三人の足音が、お豊の家の門口に近づいて――
[#ここで字下げ終わり]

お豊 (家の中から)さあさあ、みんな飯だ、飯だ。お仙や金太はおせえなあ。さあさ――ああ、帰って来た、帰って来た。どうした――おや、金吾さんも帰って来た!
お仙 
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