iビシリと言う。あたりはシーンと[#「シーンと」は底本では「シーと」]する)
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表の通りで、メガホンから「訓練警戒警報発令! 訓練警戒警報発令!」と叫ぶ男の声がひびいて、やがて遠くから警戒警報のサイレンの音が不気味にひびきわたる……シーンとした間。
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敏子 ……お母さん、ありがとう!(泣き出す)お母さんありがとう。
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敦子も泣きだしている、二人の女の泣声にまじって、木戸と金吾と杉夫も泣いてるようで洟をすすりあげる音。春子だけがキチンと坐って、サイレンの音を聞いているようだ……
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敦子 (語り)ホントに不思議なような気がいたします。そうやって、子供のようになってしまった春さんの言うことに誰も抗弁することができなかったのです。それはもう理屈やなんかではありませんでした。もう誰が何といってもテコでも動かないような、何かしら厳かなような態度だったんですの……それで万事が決って、その晩身内の者だけが集まって、氷川様でかたちばかりの結婚式を挙げ、してその翌朝[#「翌朝」は底本では「習朝」]、杉夫と敏
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