フ人だけが若い時分とおんなじよ。
金太 おーい!
お仙 (ハアハアいって近づいてきて)敦子さんのおばさん、こら、こんなダズマ!(犬のジョンがワンワンと駈け廻って吠える)
春子 こら、ジョンや、そんなにじゃれついてはいけませんこれジョン! 敦子さん、これごらんなさい、私のダズマの方がお仙ちゃんよりずっと多いわ、ね、金吾さんほら!
お仙 春子おばさんたら、私が見つけると飛びかかってきて先にとっちまうんだもの、ははは。
敦子 まあそう、キレイだわねえ、何とこの色!
春子 これ敦さんにあげる、そいから半分金吾さんにあげる、金太ちゃんにはこの飴玉あげる。
敦子 あら、春子さん、どこに隠してもっていたの!
春子 ははは、狡いでしょう私。
お仙 金太、もう、ここのかり干しすんだかや?
金太 うん(いいながら、春子から貰った飴玉を口に放りこんで、ガリガリ噛る)
金吾 さあて、これでよしと。
春子 あのね金吾さん、これから私達みんなで山へ登るの、ご一緒に連れて行ってくれない?
金吾 山でやすか。
敦子 あら、まだ覚えているわ。(春子に)でもねえ春さん、山はよしたらどう? もう今日は遅いんだし――
春子
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