ノ遊んでばかりいなすってね、それに東京からこっちへ来る時に拾って来たという犬をえらく可愛がっていやしたっけ。そういう、罪が無いと言えば罪の無い、まあ気の毒なようなお人になってしまってね、金吾は、まあそれのお守りみてえな事だったなあ……。
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遠くまた近く、夏の終りのすがれた山鳩の声がひびく。
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金太郎 (よくとおる少年の声で、働きながら歌う「農民道場の歌」)……見よ東《ひんがし》の朝ぼらけ……
金吾 よいしょ!(とこの二人は林のはずれの、狭い稲田に刈り倒して並べてある稲の束を、金吾はまとめて束る、金太郎はそれを二つに割ってサヤに干している。その稲の束を扱うサヤサヤ、サヤサヤという音が継続する)
金太 やれ、どっこいしょ! やれ、どっこいしょ! へえ、もうあとちっとでおしめえだ。
金吾 ははは、そうよ、なんぜ田圃が小せえからの。金太よ、もう少しそうっと割って掛けねえと、米粒がおっこちるぞ。
金太 あい。こうかや?
金吾 そんだ、そんだ。金太もだいぶ上手になった。こうやって稲を刈ってな、サヤにかけて干すのは、ただ乾かすだけじゃねえんだぞ。こん
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