トいる、当分こりゃユックリ休ませねえとホントの病気になるそうな。そいで、私あオモユなんど呑ませたりして、そいで今朝になって、やっと少し口いきくようになって、オチクボに行くんだオチクボに行くんだと言っているようだから、いろいろ聞いていると、金吾さん、お前の名をおっしゃるでねえか、私あ、びっくりしてねえ! まさか黒田の春子さんがこんなナリをして今頃こんな所で行き倒れているなどと誰が思うかな。しかも、それをこの私が助けて来るなんて、まあ! 因ねんと言うかなあ、どうにも、たまげちゃってなあ!
金吾 まったくだあ。どうもホントに――
お豊 そいで早速、郵便屋の辰さんに頼んであんたの方に知らせてやったが、その後でさ、喜助はあの気性だろ、金吾がせっかく落ちついてナニしている所へ又々春子さま、やって来てイタぶりにかかる! てめえが良い目を見てる時あ振り返りもしないでいて、落ち目になると、よっかかりにうせると言ってね。なんでもええから直ぐに出て行ってもらえ、叩き出しちまえと、いきり立つ始末でね。はは、いえさ、私にしたって、昔の事を思い出すと、あんな事で春子さんをシンからうらんだ事があるからのし、初めて会
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