と言う言葉で自ら刺戟されて、改ためて佐田の顔を見る。三好の顔も青いが、佐田の顔色と来たら青いのを通り越して、殆んど土気色である。……佐田は、しかし、他の者達から注視されている事など知らぬものの様にボッサリと坐りつくしている)……じゃ、まあ、ごゆっくり――(廊下を廻って上手へ行きかける)ユスラ梅が綺麗だこと。
三好 お袖さん、お参りの方は、行って来たんですか?
お袖 ええ。
三好 なんだか、御神宣[#「宣」に「ママ」の注記]が、よくなかったらしいなあ!
お袖 御神宣[#「宣」に「ママ」の注記]もなにも……先生は、今日は御病気。
登美 アッハッハハハ。
お袖 なにを笑うの?
登美 アッハハハハ。
お袖 ほかの事と違って、これだけは、笑ったりすると、ききませんよ!
登美 オッホホホホ。
お袖 登美子さん!
登美 だって、お袖さんの神様は、信者の病気だとか心配事なんでも治して呉れる方《かた》でしょう? そう言ったわね? その神様が御自分の病気は治せない。
お袖 そりゃ、先生だって、人間だから――。
登美 人間でしょう? だから、おかしいの、ウッフフフ。
お袖 ……ふん、あなたにゃ、なんでも、お
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