れだと例示することは、できると思う。必要が起きたら、そのうちに、する)それでも一応、世間は通る。甘いのも、また、辛いのも世間だ。甘いものさと思ってしまえば、どんなにでも甘く見えるのが世間だ。通るだんでは無い、大いに通った。彼等は、それに馴れた。タカをくくったらしい形跡がある。「こんなもんかいな」と思ったらしい形跡がある。すこしはホントに物のわかる人も世間にいることを忘れたらしい。私などハラハラして眺めていた。(なぜならこれらの作家たちに非常な親近感と、それから、これらの作家たちがやっと現世紀の世界的場[#「場」に傍点]の最低水準ないし出発点に立ってくれたと思って喜び、自然それらの歩み出しに、たいへん大きな期待を私が抱いていたから。)案の通り、すこしは物のわかる人たち、批評家などが、この人たちを悪く言い出した。悪く言われて、ある者はショゲているらしい。ある者はフクレた。ある者は、それを無視して、故意に快活に踊っている。マトモに返った人は、すくないように見える。マトモに返ってチャンとしてほしいのに、たいへん残念だ。悪く言いだした人たちの言いかたも、それには責任があるように思われた。私も今悪
前へ 次へ
全274ページ中52ページ目


小説の先頭へ
文字数選び直し
三好 十郎 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ 登録 ご利用方法 ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング