」は底本では「話しょうで」]極くこの――
三芳 あたってみて下さいよ、なんだったら? 内の所員をいっしょに見に行かしてもいい。
ツヤ あのう(と、出しぬけに言う)私、今夜、北海道へ帰ります。
大野 う――?
ツヤ (三芳に)一度、北海道に帰って来ます。
三芳 ……そうかね。そりゃ君の自由だろうけど――しかし家内には相談したのかね? どうせまた、この家にもどって来るんだろうからそのへん、あんまり自分勝手になにされても――
ツヤ いいえ、お宅へはもどらないの。こんだ上京する時には、友達んとこに行くことになってるから。
三芳 そうかね。……そりゃ好きなようにしたら、よいだろうが――しかし急にまた、どんなわけで――?(ツヤ子返事をしない)どういうんだい? え?、
ツヤ ……気がヘンになります。
三芳 え? 気がヘンに――?
大野 ハッハハ、はじまったね。内にいた時もチョイチョイこれ式だった。ヘンになるんじゃなくって、はじめっから、少し君あヘンじゃないかね。ヘヘヘ、なんだなあ、アブノーマルというんだなあ。ハハ、第一、君、さっきから見ていると、そうやって、米の袋を腰にぶらさげてだなあ、とにかく、ツ
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